大規模修繕って?しないとどうなるの?

マンションは鉄筋コンクリートで造られており強固なイメージですが、年月と共に劣化は進みます。構造物である以上、機能低下や劣化は避けられません。ただそれを最小限で防ぐことはできます。それが修繕工事です。修繕工事は建物本体の劣化を食い止めるだけでなく、建物の資産価値低下も防ぎます。また、劣化してから修繕するのと、定期的に修繕するのとでは建物の安全性はもちろんのこと、掛かる費用もかなり違ってきます。風邪もひき始めで治療すれば薬代だけで済みますが、こじらせて肺炎で入院・・・、などということになると治療費や入院費が多額になるのと同じことです。常に建物をベストな状態にしておくために、定期的な修繕工事は不可欠なのです。

では、大規模修繕を行なうタイミングはいつでしょうか。これについては特に決められている訳ではありません(一部計器類は計量法により使用年数が定められています)。「築10年だから大規模修繕しなければ」は誤りです。資材の耐用年数や劣化状況など現状を見極めること(PLAZA02参照)、そして修繕積立金や管理組合の体制が大規模修繕を行なえる状況になっていることが、大規模修繕を行なうタイミングを考える上で重要です。一般的には、「長期修繕計画」に基づき、10〜15年サイクルで足場を架けてまとめて修繕工事を行ないます。これが「大規模修繕」と呼ばれるもので、故障や不具合の都度行なう「経常修繕」とは区別して考えます。しかしながら、計画はあくまで計画であり、明らかに劣化や不具合があるのに修繕計画どおりの時期まで待つということでは、安全性や資産価値を低下させてしまう恐れがあります。

大規模修繕を行なうタイミングを判断をするためには建物調査診断が必要です。大規模修繕を前提とした調査診断であれば無料で行なってくれる会社もあります。しかしながら今回のように「大規模修繕のタイミングを調査すること」が目的である場合、多少費用が掛かることが多いようです。ただ、その場合調査診断そのものが目的ですので、第三者的意見として診断書を作成してもらえます。更に結果として大規模修繕を行なうことが必要であったり、近い将来大規模修繕を行なう際は、その診断書に基づいた依頼ができますので、先行投資と割り切って建物調査診断を行うことをおすすめします。

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